地域別ラーメン店紹介（京都府）らーめんや　亜喜英

らーめんや　亜喜英

らーめん
（580円）

目の前に器が来た時、あまりにも大きなレンゲにビックリしてしまう...ヘタをすると、器の1/3を覆い隠してしまうほどのサイズなので、スープに沈めて写真を一枚...（笑）でもね...このレンゲ...本当に使いやすいんですよ...さて、豚のゲンコツや鶏ガラを中心に徹底的に煮込んだスープは、噂通り重厚な味わいです。コクがあって、独特な甘みがある...乳化具合もなかなかで、まるで「天下一品」のような粘度がありますね...でも、ラード類を使っていないせいか、極端なしつこさは感じない...見れば何種類ものスープを用意しているワケでなく、このスープを中心に展開しているんでしょうか...濃厚なスープに、店主の熱い思いが詰まっているような気がします。面白いのがこりこりとした食感の山クラゲ...これとてもよく合いますね...重ためのスープにボリュームある豚角煮チャーシューと、お腹にズシンとくる組み合わせなんだけど、２種類のネギがいい感じでしつこさを和らげてくれます。細めのストレート麺は、やや柔らかめの茹で加減ながら、クタッとした感じではなく、スープともマッチしているんじゃないでしょうか...お腹もだけど、心も満たされる一杯でした。('07.1.22)

［総評］何度か前は通ったことはあるんですが、ようやくお店に入ることができました。この「一乗寺」は京都の中でも最もアツイと呼ばれている地域...この中で店を張っているんだから、半端ではやっていけません...この店もまた、お店全体から、オーラのようなものを発していますね...店内に入ると、温かい笑顔で迎えてくれました。何て優しい笑顔なんでしょうか...店主は短髪で一見イカツめなんだけど、最高の笑顔じゃないですか...奥さんもまた福々しくて...本当に癒されます。この日は椅子に余裕があったのですが、僕はひざの上に荷物を置いてたんですよ...すると店主が笑顔で「どうぞ、隣の椅子の上に荷物を置いていただいて結構ですよ...」って...しっかりとお客さんの方に目を向けた接客ができているんですよ...奥で奥さんと話されている表情を見ても、本当に仲むつまじい...（笑）だから自然と中で食べているお客さんの表情もやわらかくなる...温かさはセットメニューにも溢れていますね...皆さんが注文している定食類...特に「からあげ」なんて、半端な量ではありません...ハーフであの量だもんね...この学生の多い地域にあって、低価格でお腹一杯にしてあげようという気持ちが伝わってきます。この距離をかけてでも、行く価値は十分にあるお店でした。('07.1.22)